人とリズムがそろう(リズムが同期する)実験を行うと、様々な効果が確認できるそうです。
・足取りをそろえて歩くと、会話がしやすくなる。
・リズムをそろえると、相手を以前より好ましく思うようになる。
・課題をするときにリズムが同期している人が一緒にいると課題の成績が向上する。人ではなくスピーカーのリズムと同期しても成績向上は確認されない。
・大人とリズムを合わせてあやした赤ちゃんと、大人とリズムをずらしてあやして赤ちゃんでは、リズムを合わせた赤ちゃんの方が、大人が落とした物を拾うのを手伝ってくれることがずっと多い。
・コンサートで、演奏者と聴衆のリズムが合えば合うほど、聴衆は演奏を楽しんだと報告することが多くなる。
・交渉の場面で、双方のリズムが合うほど会話がスムーズになり、進展が見られ、意見が折り合うことが多くなる。
以上は「音と脳 ニーナ・クラウス著 紀伊国屋書店」からです。
リズムの同期は、人との同期を導き、仲間意識を強め、好感情からくる好ましい効果を色々と生むようです。
戦争や対立が多いこの世界で、リズムの同期は大切な鍵のひとつかもしれません。