アメリカでの調査によれば、低所得地域の子供たちは、聞き取りに必要な音要素への反応(倍音への反応、子音から母音へ移行するときの反応、ピッチに対する反応、神経の安定性など)が弱いうえに、脳の雑音である神経ノイズが過剰であることがわかったそうです。
つまり、貧困な環境が、音の聞き取りを難かしくしていたのですね。
これに対する対策は、次のように音楽と語学とスポーツの三つだそうです。
・音楽をすると、倍音に対する反応と子音から母音への移行への反応が良くなった。
・外国語を学ぶと、ピッチに対する反応と神経の安定性が良くなった。
・スポーツをすると、脳のノイズが低下した。
もちろん貧困そのものを解消することが一番です。
参考文献・「音と脳」ニーナ・クラウス著 紀伊国屋書店