一十舎のウクレレの特徴

螺鈿と象嵌と木目込みと寄木細工とインレイとデコの関係って、どうなってるの? 装飾技法の整理

昨日の続きですが、言葉の区別がわかりにくいのでちょっと整理です。(^^)/。

まず螺鈿(らでん)ですが、螺鈿の螺は貝の意味で、鈿は装飾の意味。つまり、螺鈿とは、貝のキラキラ装飾全般のことですね。貼り付け技法と埋め込み技法の両方を含みます。☟

次に象嵌(ぞうがん)とは、ひとつの素材に別の素材をはめ込む技法ですね。木工象嵌、金工象嵌、陶象嵌などがあるようです。☟

木目込みは、和紙をはり重ねて厚くつくった紙に、綿を入れないで平らに切れ地をはりつけたものだそうです。木目込みの文字からは、まるで木の埋め込みみたいですが、木と関係ないです。まぎらわしいですが、極め込みと書くのが原義に合うのかもしれません。☟

寄木細工というのは、様々な種類の木材を組み合わせ、それぞれの色合いの違いを利用して模様を描く木工技術だそうです。☟

インレイとは、素材を中に(in)置く(lay)技法ですね。つまり、上の象嵌とほぼ同じ意味です。入れる素材は何でもいいですが、ギターやウクレレでは普通は貝のイメージです。☟

近頃目にするデコアートとは、日用品などにクリスタルなどのデコレーションを貼り付けてウキウキワクワクすることです。これは基本、埋めません。貼ります。☟

というわけで、それぞれ微妙に重なってたり、関係なかったりしますが、一十舎の装飾は木象嵌=木インレイということはわかるわけです。

わかりましたか?

はいわかりました