あれこれいろいろ

周波数中心の音楽

特定の周波数が人に対してよい影響力を持つ、ということに着目した音楽作りがあり、レオナルド・G・ホロウィッツという人が著書で「ソルフェジオ周波数」というものを提唱しているそうです。真偽のほどはわかりませんが、音楽をめぐる新しい社会文化のひとつとしてご紹介。

ソルフェジオ周波数の考え方によると、次の周波数にこんな効果があるのだとか。

174Hz「苦痛の軽減や安定の周波数」
285Hz「多次元領域の知覚や、促進の周波数」
396Hz「罪・トラウマ・恐怖から解放の周波数」
417Hz「マイナスから変化を促す周波数」
528Hz「基本となる癒しの周波数」
639Hz「人とのつながり、調和の周波数」
741Hz「表現力の向上、自由の周波数」
852Hz「目覚め、直感の周波数」
963Hz「高次元、宇宙意識とつながる活性の周波数」

A=440Hzの通常のチューニングをA=444Hzにしてチューニングすると、C4が丁度528Hzになるので、それを含む音楽を作れば528Hzの癒しの音楽ができあがるというのが基本の仕組みのようです。

実験による検証が困難な話のようなのであまりコメントする余地はないですが、それでも特定周波数の脳や身体に対する影響に着目するのはおもしろい視点だなと思います。

歴史的に古楽ではA=440Hzと決まっていたわけではないので、演奏の機会に応じて様々なチューニングがあり、その中で心地よいと感じるチューニング、状況にふさわしいと感じるチューニングなどはいろいろあったことでしょう。そういう周波数特性の研究の可能性はいろいろありそうです。

もうひとつ最近目につくのは4000Hzの高周波数を多く含むモーツァルトを聞くと脳が活性化するというもの。こんな説明が見られます。「モーツァルトの名曲は音響学的な特性として4000Hzという高い周波数を多く含み、(中略)、間脳や延髄などの脳幹部にある副交感神経に効果的に作用します(和合治久氏)」と。

上のソルフェジオ周波数とはずいぶん周波数帯が異なりますが、これも現代の新しい音楽文化のひとつとしてご紹介。

新しい試みは多面的に検証される必要がありますが、様々な新視点が生まれることはオープンに見て行きたいと思っています。