ウクレレ豆話

オクターブ調整の具体的なやり方いろいろをざっくりとご紹介

今日は昨日の続きですね。昨日の記事はこちらです。

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買ってきたウクレレのオクターブピッチがいまいちだなあというとき、具体的に自分でできることは何かという話です。

1 修理屋さんに持っていく。

簡単ですね( ^^) _U~~。 でもお金かかります。(/ω\)

2 新しいウクレレに買い替える。

これも簡単です( ^^) 。 もっとお金かかります。(>_<)

3 ナット下に何か挟んでみる。昨日の記事のBのやつですね。

⑴ スペーサーを買って挟む。…これを買った人のコメント読んでみると、うまくいった人もいれば、だめだった人もいますね。もともとのウクレレの状態が様々だから仕方ないですね。オクターブ調整を全くしていないものはきっと効果があると思います。でも、一応調整してあるけどうまくいってないものは、その状態によって効果の出方は様々になるはずです。また、そもそもどう調整してもだめという根本的音痴もあるかもしれません。

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⑵ ナットの下に、自分で何か細くて硬い棒を挟み込む。…私だと、手元の黒檀の木を幅一ミリくらいにけずって挟み込みます。黒檀は硬いですから、音響的にもキレのわるい音になりませんし、やすりで削ることで、高さや幅をいくらでも調整できます。見た目的にも案外美しくグーです。みなさんも、お手もとの黒檀でやってみてはいかがでしょうか。手元に黒檀がない? ではグレードをぐっと下げてつまようじ入れましょうか。つまようじでも音の補正効果はありますが、見た目はバーです。弦高が高くなりすぎてひきにくいです。何か細くて硬いもので弦を傷つけないいいものが見つかれば、ご自分ではさみこんでみるといいです。

4 サドルのてっぺんの位置を下方(テール方向)にずらそうとこころみる。昨日の記事のAの方ですね。

⑴ サドルを外して紙やすりで削りてっぺんをうしろに下げる。(ここで下げるという言葉は、てっぺんの位置をテール側にずらすことを表現しています。サドルの高さを下げることではありませんので念のため)…ひたすらゴリゴリです。確実に効果があります。通常は、サドルの山の天辺はサドルの中心ライン上にありますから、そこから削ってテール側にに下げると、最大1.5mm弱くらいずらすことができます。それで何セントくらい補正できるかというと、10セント変わればいい方という感じだと思います。オクターブピッチが30セントくらいずれてるウクレレも多いですから、その場合完全に補正はできませんが、何とか許容範囲内に引きずり込むことはできるかもしれません。ただし、けずってうしろにずらすことで弦高が下がる状況の場合は、ヒビリ音が出るようになるという危険はあるのでご注意ください。

⑵ あらわざですが、サドルがはまっている溝を木片で埋めて、溝をテール側に寄せて彫りなおす方法もあります。これは木工の腕が必要です。私はこれをやって1mmほど下げたことがあります。サドル削りと合わせて2.5mmくらいサドルを下げることができました。

⑶ サドルの傾きをなおす。…サドルの溝がゆるいと、サドルが弦に押さえられたときに、ヘッド方向に傾きます。するとサドルのてっぺんがヘッド寄りに少し移動してしまうことになります。もし溝がゆるいようなら、うすくけずりこんだ板などを溝のヘッド側に挟み込むなどしてサドルの傾きを立てるといいです。サドルの天辺がテール側に少し移動して音が少しフラットします。

追伸

もうひとつ追加です。↓

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