ウクレレ豆話

トップの振動モード

トップの板の振動の仕方には、大きく分けて三種の振動モードがあり、トップ全体が一体になって上下に動くモノポールモード、トップの中心線の左右が交互に動くクロスダイポールモード、ブリッジを中心に上下が順に動くロングダイポールモードに分けられます。

それぞれの特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

① モノポールモードでは、低音が強く出る傾向がある(これはつまり、ボディ内の空気全体がバネのように動いて低音が外に押し出されるヘルムホルツ共鳴を促進する動きということであろう)

このモードを作るためには、トップが一体となって動くように、ホールより下のトップのエッジ全体を薄くする、トップの板厚とブレイスを薄くして剛性を下げ全体に動き易くする、弦高を低くしてトップにかかるトルク(ねじり力)を弱め長手方向の揺れを抑制するなどの方法がある

② クロスダイポールモードでは、楽器近くでの音量が大きい傾向がある(フラメンコギターに向く)

このモードを作るためには、トップの左右エッジ部分のみを薄く削る、ブレイスの左右エッジに接する部分を低く削る、ブリッジの左右の長さを短めにするなどにより、左右の可動性を高める方法がある

③ ロングダイポールモードでは、音の遠達性に優れる

このモードを作るためには、トップの下側エッジ部分とホールの下側部分を削り長手方向の可動性を高める、ブリッジを左右長めにすることで左右の揺れを抑制し長手方向の揺れを促進する、弦高を高くすることでトップにかかるトルク(ねじり力)を強め、長手方向の揺れを促進するなどの方法がある

 

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