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ラトビアの琴 クアクレ そしてラトビアの民族宗教 ディェヴトリーバ

フィンランドのカンテレ、エストニアのカンネルに続いて、ラトビアのクアクレの話。こちらの楽器がクアクレ。

カンテレもカンネルもクアクレも基本同じ仲間の楽器ですが、ラトビアのクアクレを検索していたら、ディエヴトリーバ(Dievturība)という民族宗教が出てきました。ラトビア神道と訳されることもあるようで、クアクレはそのラトビア神道の祭式に使用される楽器という側面もあるそうです。

またクアクレは元々人が亡くなった際に木から切り出して作り霊と対話するために奏でられたという神秘の楽器でもあるそうです。

ディエヴトリーバというラトビアの民族宗教は、ラトビアがキリスト教化される以前のラトビアの民間伝承、民謡、ラトビア神話を集めて20世紀に入ってから整理統合されたものだそうですが、その内容は、日本の神道と類似点がとても多いのだとか。

Uģis Nastevičs(ウギス・ナステビッチ)という人が、「LATVIEŠU DIEVTURĪBA UN JAPĀŅU ŠINTŌ(ラトビア神道と日本神道)」という論文を書いて、ディェヴトリーバと日本の神道の詳細な比較研究を行い、それによると神話全体の原理や、神社空間様式、祭式など様々な点で共通性が多数見られるのだそうです。また、ほかにもラトビアと日本の考え方の類似性に言及する人は、ラトビア人にも日本人にもたくさんいるのだそうです。

論文 ラトビア神道と日本神道

次の動画はラトビア神道の巫女舞です。日本の現代の巫女舞や卑弥呼など古代日本の巫女のイメージに重なるところはなんとなくありますね。

 

ラトビアのクアクレとディェヴトリーバを追っていくと、古代日本の和琴のことがさらに見えてくるかもしれません。