あれこれいろいろ

音楽のドローン(drone)  その1

ドローンという言葉は本来「雄蜂」を意味します。雄蜂の飛行する様子から転じて、無人飛行機のドローンや、音楽用語のドローンという言葉が生まれたと言われています。

音楽用語の「ドローン(持続音)」とは、楽曲の中でおなじ音高のまま長く持続される音のことを言います。ドローンが出るように工夫された楽器は、古楽器や民族楽器によく見られ、例えば、スコットランドのバグパイプ、中国の瓢箪笛(フルス)、日本の薩摩琵琶、中世ヨーロッパのハーディガーディー、19世紀ヨーロッパやインドに広がったハルモニウム(リードオルガン)は、旋律と持続音の両方が出るようになっていますし、インドのタンプーラやシュルティボックスのように、持続音だけを担当する楽器もあります。

旋律の背景にずっと持続音が鳴っていることに注目しながら、次の動画を聞いてみて下さい(タンプーラは旋律はなく全体がドローンそのもの)。

バグパイプ☟

ハーディガーディー☟

タンプーラ☟

ハルモニウム☟

このようなドローンの音楽は、最近ではあまり一般的ではありませんが、どこか神秘的で不思議な空間に誘い込まれるような魅力があります。

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