広葉樹には、水を通す導管の配列によって、環孔材、散孔材、放射孔材の三種類があります。こういうちがいです。
・ 環孔材 (かんこうざい) rings porous wood
道管の分布が、年輪に沿って環状に配列しているもの。木目がはっきり表れる。ケヤキ、ナラ、キリ、セン、チークなどに見られる。
・ 散孔材 (さんこうざい) diffuse porous wood
道管の分布が無差別に散在している材。木目ははっきりしないが均質である。ブナ、ホオ、サクラ、カツラ、シナなどに見られる。
・ 放射孔材 (ほうしゃこうざい) radial porous wood
道管の分布が、樹心を中心に放射状(半径方向)に配列しているもの。カシなどに見られる。
これに対して針葉樹は、木を支える組織と水を通す導管が分化しておらず一人二役をこなしているため導管の配列がありません。
これらのことは、針葉樹は柔らかく広葉樹は堅い、広葉樹の中で環孔材は目が粗くザラザラしていて散孔材は目が細かくすべすべしているなどという一般的傾向に結びついています。
これらのことがウクレレ材としての音響効果にどう影響するのかということが私の関心事のひとつです。結論は、まだこれからおいおいです。(‘ω’)ノ