一昨日、上の写真の新作、小型ルネサンスギターを持って、古楽器奏者岩田さんのお宅にうかがいました。どうもいまひとつ…と先日書いたやつです。
私が、自信なさげに、「どうも今回の作品は、ええ、ああ、うう…」とはっきりしない物言いで岩田さんにお渡ししたところ、岩田さんは少し弾いてみたあと、「悪くないと思いますが」とおっしゃいましたので、私は、「へ?」とお答えしました。
そしてすぐに、よりよい音を探して、弦の張り替えが始まりました。岩田さんが「この弦はもう少し細い方がいいかもしれない」などと言いながら、弦を少しずつ替えていまきすと、ひとつ替えるごとに、着実にバランスが良くなっていきました。そして岩田さんが、「もっと研究してみます」とのことでしたので、岩田さんにお預けして帰ってきたところ、昨日、「各段に良くなりました」というメールをいただきました。その各段に良くなった音で近く演奏動画を撮って公開して下さるそうです。
さすがですね。
私がこの小型ルネサンスギターの生みの親とすれば、岩田さんは育ての親と言えるかもしれませんね。
育ての親は偉大なるかな。育ての親というのは、知識経験知恵がたっぷりあってはじめてできることのようですね。