弾くレレ

長く弾いていなかった懐かしい一本を久しぶりに弾く 

こちらは一十舎の基準ウクレレ。オールマホガニーです。

この音がいいので、ずっと部屋の隅に置いてあります。時々ぼろりーんと弾くと、ああそうそう、この音だった…みたいな気分になり、今現在の一十舎のウクレレの音の位置を確認する基準になるのです。ですから、普段はこれを弾くことはあまりなく、ただ片隅にあるだけです。ふと確認したい気分になったときだけ、ごくたまに弾くという、そんな一本なのです。

それにしても、最近は新しいものばかりを弾いていて、ずっとこれを弾いていませんでした。

今、工房移転の準備の中で、他のウクレレをみんな箱の中にしまい込んでしまったので、最後に残ったこの一本だけと向き合うような状況が自然に生まれました。こうして久しぶりに向き合って弾いてみると、懐かしい感じです。あまり会っていなかった幼馴染に久しぶりにあって、「ああやっぱり君と一緒にいると落ち着くね~。ずっと会ってなかったね~。今夜は積もる話をたくさんしようか」みたいな気分になりました。

正直言うと、部屋の隅でホコリがついたままになっていたのですが、きれいにホコリをはらってあげたら、心なしかウクレレもうれしそうです。

コロナ自粛の今、ずっと触れていなかった幼馴染のようなものを正面に出してきて、向き合ってみるのもいいかもしれません。懐かしく新鮮なひとときが蘇ります。☆彡

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