ネックの握り方なんですが
これと
これと
みなさんはどっちでやってるでしょうか。
上の方は「握り奏法」とでも言いますか、ネックを手のひらで握りこんでいて、親指はネックの上にはみ出ています。これに対して下の方は「裏添え奏法」とでも言いますか、ネックを握りこまず、親指がネックの裏に添えられていて、手のひらとネックの間には余裕があります。
どちらを正しい握り方として教えるかは、先生によって異なるようです。私はどちらの先生も見たことがあります。大きく言えば、クラシックギターの方から入っている先生は裏添え奏法が多く、ロックの方から入っている先生には握り奏法の方が多いように思えます。
私は裏添え奏法から教わったタイプなのですが、ネット上の指導動画などを見ていると握り奏法の方が多いような気がします。最近、奏法によってどのようなネックの形状が弾きやすいのかを検討するために、両方の奏法を意識的にやってみているのですが、弾き方のコツがかなりちがうなあと思います。
私の感覚では、
裏添え奏法は、指の動きの自由度がとても高いので、指を自由自在に広範囲に動かすような奏法に向いているようです。立って演奏しようとすると、ネックの支えが弱いので不安定になりやすく、座って演奏する方が楽です。指の自由度が高いので、ソロ弾きがしやすいように思います。
握り奏法はこれとは逆で、立って演奏していても安定度が高いです。指の自由度は落ちますが、手のひらを支えにして、コード移行が少しの動きでしやすいように感じます。なんというか、空手の型みたいな感じで、型の組み合わせで少しの動きで移行していくのに適しているように感じます。コード奏法、ストローク奏法に向いていると思いました。
どちらの奏法でも、うまい人は何を弾いてもうまいので、どちらが正しいとも言い切れず、要は自分の中で弾き方の体系が確立されていることが大事なのでしょう。その確立のためには、まずは信頼できると思う先生のやり方に従ってそれを身に着けるのが合理的なのかなと思います。そしてそのやり方がどうしても納得できなければ、きっと自分の個性に合ってないのでしょうから、異なるやり方の先生にかえてみると、今度はすんなりいくかもしれませんね。