昨日の話に続きまして、
ナット(ゼロフレット)の位置をテール方向にずらしてオクターブ調整をする方法の場合は、ナットと12フレットに挟まれた1フレットから11フレットの音に悪影響はないのか、という話をしたいと思います。
結論は
何の影響もない!
ということになります。
ゼロフレットの位置がどうなろうが、1フレット以降を指で押さえてしまえば、そこで弦が遮断されてしまうからです。何の影響も与えようがありません。
ナット(ゼロフレット)ずらしによる補正は、解放弦の音にしか影響を及ぼさないんですね。だから、総弦長に反比例するうんぬんというブリッジずらし補正で出てきたような難しい問題は何も起こらないんです。
次男から11女もほっとひと安心(^^。 よかったですね。(∩´∀`)∩
と思いきや、昨日も登場したおじさんが同じプレゼントをもって本日も登場です。
弦高が12フレットから1フレットに行くにしたがってだんだん低くなり、押弦によるシャープの度合いが変化していくというやつです。
何の問題もなかったのに、おじさんが余計なものを持ってきた!。
今度はおじさんが持ってきたプレゼントが、次男から11女までの負担になってしまいました。おじさんってそんなものですね。助けになることもあるし、邪魔だったりすることもある。
ナットずらしによる補正は、1フレットから12フレットまで完全に水平に弦が張ってある場合には完ぺきに作用したんですが、弦が斜めに張ってあるという現状の中では、ひずみが残ってしまう結果になりました。
この場合の解決方法も昨日の話と似ていて、12フレットの弦高をなるべく低くして、弦を水平に近づけることですね。そうすると、ひずみの程度をある程度までは抑えることができます。
ブリッジずらしもナットずらしも、帯に短したすきに長し、なところがありますね。
そこで、ブリッジずらしとナットずらしを、適当な比率で組み合わせて両方使ったらどうだろうと思いまして、いろいろやりましたが、いまひとつです。そういう方法を提唱してやってるとこもあるみたいですが、私が実験した範囲では、かえってずれが拡大しました。
完全な組み合わせがありえるのか、ないとしてもベターな組み合わせがあり得るのか、まだ検証の余地はあるかもしれません。