ひとつのウクレレをずっと弾いてから、音質のちがう別のウクレレに持ち替えて弾いたとき、「あ、すごいいい音!」と思うことがあります。
そしてその持ち替えたウクレレをしばらくの間弾いていて、元のウクレレにしばらくぶりに戻ったとき、「あ、これもすごいいい音!」と思ったりします。
自分の中の予測と異なる響きに接すると、その新鮮さに心が反応して、いい音と解釈するのかもしれません。
いい音と言う現象には、楽器自体が客観的に持っているポテンシャルのほかに、それを聞く人や弾く人の内面やコンディションが大きく関わっていると思います。
人のコンディションと楽器とのマッチングが、楽器をいい楽器にもすれば、残念な楽器にもしてしまうことがあります。
いい楽器を作りたいと思うと、弾く人の環境やコンディションへの配慮も大切なようです。