子供が、木の標本がほしいというので、手近にある端材の薄板を3センチ角に切って作ってみました。これも手近にあった緑色のマスキングテープに木の名前を書いて貼ってみました。手近な素材からは、手作り感いっぱいの21種類の木の標本ができました。
なかなかおもしろいですね。作っててわくわくましました。
世間にはどのような木の標本があるのかなと思って調べてみたところ、標本として売られているものは見つかりませんでした。アマゾンにも楽天にもヤフオクにもメルカリにも、虫の標本、石の標本、化石の標本などはたくさん出ているのですが、木の標本は全然ありません。植物系としては、様々な種類の押し花などを美しくデコレーションしたものはありますがこれは標本とはちがいます。しかし木になるとそれもなく、標本的なものは何もありません。フローリング材などの商品サンプルがわずかにあるようですが、木を用途を問わずなんでも集める標本とはまた別ものでした。
木は案外高価だし、標本にするには製材のための機械と手間がかかるので、製品化しにくいのでしょうか。
でも、世の中には木の標本の需要は結構あるような気がします。見たり、触ったり、重さを比べたり、匂いを嗅いだりして、結構楽しいときを過ごせますから。私もそういう標本があったら欲しいと思いますし、うちの子供もほしいと言ってます。
まずは50種類くらいの標本を集めたら楽しいなあと思うのですが、さすがに一十舎の工房にもそんなに多種の木はありません。木工家は大抵自分の仕事に合う数種類の木を使うだけなので、何十種もの木を手元に持つ人はあまりいないのです。
でも、木フェチ、木マニア、木オタクの私としては、ぜひ木の標本百種類に挑戦したいというお楽しみ心がむくむくと湧き起こっています。(^O^)／
