写真は、最近オークションで入手したノミです。
刃の幅が42mmとノミの中では一番大きい部類です。
この大きさが、ウクレレのような小物の細工でも、案外使えます。
大きいと安定感があって、細かな作業をかえってやりやすいということがあるのですね。
ノミとしては高級品に属し、一本だけで1万円は優に超えるようなものなのですが、オークションではすごく安く入手しました。
山城守と銘が彫られていて、調べてみると、戦国時代の武将が刀鍛冶を城下に連れてきて始まり、以後400年以上にわたり伝統的な手法で刀剣類を作っているのが山城守の由来だそうです。
確かに、研いでみると、まるで日本刀を研いでるみたいな光沢があるんですね。ニトリあたりで売ってる市販のノミを研いでるときとは、まったく違う印象が確かにあります。
伝統技術のすごみみたいなものを感じます。物の作り手として、こういういいものに触れると、ちょっとゾクゾクしちゃいます。
下の神代けやきのウスレレは、自分で作ったものではありますが、見ているとこれにも同じようにゾクゾクする感じがあって、時々手を伸ばして触れて見たりします。