ウスレレ

ウスレレ試作機第4号

ウスレレの試作機第4号ができあがりました。上の画像の右から2つめがそれです。冒頭の写真の角度を変えるとこうなります。

 

厚みがだんだん変わっていくのがわかりますね。いろんな厚みで試作して、ウスレレの一番いい厚みを探しているところです。

一番右が普通のウクレレで厚みが6センチほど、その隣が今回の試作機で厚み4センチほど、次が厚み3.5センチ、その隣が厚み約3センチです。

試作機はもうひとつあるのですが、それはここに載せていません。今後もうひとつ試作したいと思っています。4センチの厚みと他のボディ形状との組み合わせを試したいと思っています。

厚み3センチという薄さのものは、世界にもほぼ存在しないんじゃないかと思うほど薄いです。そういう意味では貴重品ですね。

大ざっぱな印象を書くとこんな感じです。

3センチウスレレ…この厚みでこんなにクリアな音がしっかりと鳴るんだ~。おどろき。

3.5センチウスレレ…クリアな上にとても落ち着いた音がしていいなあ。とても弾きやすいし、よく鳴るし。ソロ弾きにもコード弾きにもどっちにも向いてる。

4センチウスレレ…作ったばかりでわからないけど、きらびやかな感じがする。単音がきれいに伸びる。コード弾きよりソロ弾きに向いている気がする。

6センチウクレレ…共鳴はやはり一番強いけど、単音がその中に埋没してぼやけた印象もある。まとまっているけど、やはり自分としてはウスレレの音が好きだなあ。

とまあ、こんな感じです。

今後しばらく弾き比べて感じていこうと思います。

弾いていくほどになじんで音が変わっていくので、すぐにはわからないんです。それに、最初はいいと思った音が、慣れてくるといいとは感じられなくなることも起こります。

楽器の周波数分析をしている人の話を読んだことがあるのですが、人々の人気の楽器の中には、周波数分析をしてみると、普通の波形の中に、突出した特異な波形が含まれているものがあるそうです。でも、古くからある世界的な銘機と言われるようなものは、そのような特異な波形を示すものよりも、全体に安定してきれいな波形が多いそうです。つまり、人々がもてはやすものの中には、特異な波形という珍しさを感覚がとらえて反応していて、それはもしかしたら音本来の美しさとはちがう感覚かもしれないということなんですね。

珍しさへの反応は、聞きなれて珍しさがなくなれば、消えていくはずです。音の珍しさと音の美しさとをしっかり見極めるには、しばらく弾きこんでじっくり感じていくことが必要かなと思うんです。その感じていくときのキーは、気持ちよさ、かなと思います。

(^^)/