ウクレレ豆話

21インチウクレレとは。 インチは分数

ウクレレの広告などで、「21インチウクレレ」などと書いてあることがありますが、あれはウクレレの頭からお尻までの長さのことなんです。

1インチ25.4ミリ(2.54センチ)ですから、21インチウクレレとは53センチくらい。要するにソプラノウクレレです。

23インチウクレレはコンサートウクレレ、26インチウクレレはテナーウクレレってことですね。

「〇〇インチウクレレ」と書いてあると、意味がわからないから専門的でかっこよさげに見えたりもします。

意味がわからないといえば、私が初めてウクレレ作りを始めたころ、初めてウクレレの図面を見て、そこに書いてあるインチ表示はわからなかったですね。それまで考えたこともない書き方だったんです。下の写真を見てください。その時の図面の一部です。

9/16だの、3/4だのとありますね。

「なんだ、この分数は!」 (‘Д’)  と、図面を広げたまま口があんぐりという感じで、全く意味がわかりませんでした。インチの意味だということもわからなかったし、長さの指定かどうかも判断がつきませんでした。長さを分数で書くという発想が、日本人にはないですもんね。

でも、アメリカ人にとっては、1インチ未満を分数で書くのはあたりまえだそうです。何分の何インチといえば、感覚でこのくらいの長さとわかるそうです。逆に小数点を使って書く発想がなくて、小数点の数字を見ても、感覚としてピンとこないんだそうです。

日本人と逆ですね。

で、ウクレレを作ろうとした私が最初にやった作業は、分数のインチをミリに計算しなおして図面に書き込むことでした。

17/32インチは、

25.4ミリ×17÷32=13.49375ミリ

なんて、電卓で計算しては図面にちまちま書き込みました。

大変でした。

今はその図面は使っていませんが、ウクレレ作りはそんなところから始まりました。(^^

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