ウクレレの魅力

ウスレレとウクレレの音の比較

ウクレレとウスレレの弾き比べの話です。(^^♪

A社のウクレレと、B社のウスレレを弾き比べた動画を見たことがありますが、ウクレレは作り方次第で全くちがう音になりますから、A社とB社の比較ではいまひとつよくわからないかもしれません。同じデザイン、同じ材、同じ作り方、同じ弦で、厚みだけが違うウクレレを弾き比べるという機会は一般にはまずないので仕方ありません。

ところが、私は自分でウクレレとウスレレを作っているので、それを日々やる機会に恵まれています。同じ人が同じ癖で作ったウクレレとウスレレの弾き比べなんですから、なかなか珍しい稀有なことです。

その稀有な経験に基づいて書いてみようと思います。

まず、ウスレレの音が、ふつうのウクレレに比べてどのくらい小さいのかということなんですが、

“ウスレレの音は思ったほど小さくない。そんなに大きくはちがわない”

というのが正直な印象です。計測したらある程度は差はあるのかもしれませんが、ウスレレの見た目からは音が1/2くらいになりそうに見えますから、その予測は裏切られます。

それに対して、音の質は結構ちがいます。共鳴の質がちがうという言い方もできるかもしれません。じゃらーんと弾いた瞬間に、おっ、ちがうね(^^♪ というくらいちがいを感じます。

ウクレレは、深く共鳴して、複数の音が融合しながら出てくる感じに対して、ウスレレは、一音一音が比較的はっきりと出てくるんです。

その結果、ウクレレは全体に角の取れた音になり、ウスレレは、音の輪郭がはっきりして聞こえる。

そして、ウクレレは深い共鳴が心地よいと感じたり、時には音がぼやけてるように感じることもあります。対してウスレレは、キレのいい音、明るい音と感じることもあるし、平板な印象に感じることもあります。

どっちが良いとかは言えません。今日はウスレレの音がしっくり来てるが、おとといはウクレレの音がすごくよかったと、そんな感じなんです。

どんな弾き方をするか、初心者なのかベテランなのか、狭いところで弾くか広いところで弾くか、一人で弾くかみんなで弾くか、ソロ弾きかコード弾きで歌うのか、どんな曲か、その時気分はノリノリなのかしっとりした気分なのか、などなど、変数がひとつ変わると、印象がくるっと変わってしまいます。

なんともとらえにくのですが、私の主観的な印象を語ると、ウスレレは、レスポンスがいい、明るい、音の抜けがいい、音がぼやけない、出したい音がそのまま出る、とそんな大まかな感覚を持っています。

ここまでの書き方だと、ウスレレはウクレレより共鳴度が低くて軽そうな印象になりますかね。でも私の感覚では、とても落ち着いた深みも感じるんですよね。柔らかいタッチで弾くと、そのまま柔らかい音が出てくるし、余韻を効かせて深い音を出そうと思うと、そのまま深い音が出せる。そんな落ち着きも感じます。ウスレレも、とても美しく共鳴しますよ。ウクレレが最初から立体的に深く共鳴してわーんと音か出てくる感じは、ウスレレとは明らかに違うんですが、共鳴の肌触りがちがうんです。

ほぼわからない記事になりましたかね。(*´ω`*)

そのうち、音が劣化しない録音機器を入手出来たらYouTubeで公開するといいかもしれませんね。そういう録音機器ってとても高いんで、まあそのうちできたらうれしいです。

自分で弾いてみるのが一番なんですけどね。聞くだけだとなかなかぴんと来ません。弾くと一瞬でちがいを肌で感じます。(*´ω`*)