きのう夕方、ルネサンスギターに指板を貼り付けたのですが、今朝クランプを外してみたところ、指板がずれた状態で固まってしまっていました。
上の写真を見ると、指板全体が左右不対象な感じになっていますね。ネックは曲がっておらず、その上の指板が左右不対象になっただけなので、機能的に問題はなく、美観だけの問題なのですが、このままでは到底売り物にはなりません。
あちゃー、となって一瞬天井を仰いだのですが、こいうときはラッキーのはじまり! というのが私のジンクスです。気を取り直して、さっそくリカバーに取り掛かりました。
一日かかって修復した結果がこちらの写真です。
左右対称になりました。指板の一部を彫りこんで、別の木を埋め込んでしまいました。その結果、指板は前より一層装飾的になり、この新たに埋めた部分は、塗装するとたぶん金色に見えてくるはずです。一層古楽器的な装いになりました。
後から木をまっすぐに埋め込む技術の練習にもなりました。一度練習した技術は、今後様々な場面で生きてくるので、製作の引き出しがひとつ増えました。
引き出しがひとつ増えるというのは、かなりお得です。他の引き出しをすでに100個持っているとすれば、それらとの結びつきが100個増えるわけで、掛け算でシナプスが増えていくような感じです。
というわけで、あちゃー! となったら、あチャーンス! と言うのがきっとより正確なのです。(*^-^*)