このフラメンコの動画を見ていると、一瞬も目を離せない。まさにドゥエンデ、魔が入ったような、あるいは神が下りてきたような、とはことのことかと思うのです。
そしてこの動画を見ながら思い浮かぶのが、日本の能なのでした。主役のシテ方が独特の足さばきと間で人と霊精神鬼というまさにドゥエンデを現わし、背後に居並ぶ囃子方が声を出し叩き歌ってドゥエンデが現れるための時空を作る、このような全体構成がよく似ています。
違うのは足さばきが片や動、片や静というところで、表現が逆方向に一周してめぐり会い、ほとんど紙一重の同じ時空のような気がしてきます。(能もかなり激しく動きますが…)