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クルド人の音楽

最近何かと話題になるクルド人。クルド人は、トルコ、イラク、イラン、シリアなどに分散して居住し、国家を持たない世界最大の民族と言われます。各国内で少数民族の立場にあることから、その歴史は圧迫と抵抗の物語に彩られがちで、現在日本でもまた少数民族の悲哀を味わっています。

そんな政治状況とは別に、私がクルド人と聞いて真っ先に思うのは、クルドにはどんな音楽があるのだろうということ。クルド人は居住地域の広さに応じて何百もの踊りと音楽があるそうですが、誕生日、新年、婚礼、春分の日、様々な式典など、とにかく何かとよく踊る人々なのだとか。周囲のイスラム教徒の人々と異なるのは、男女一緒に踊ること。陽気に踊ることで民族的な悲哀を昇華しているのでしょうか。下の動画には、女性が箒で銃を持った兵士を追い払う場面が出てきますが、クルドの発想には女性の力に対する信頼があるそうです。

 

 

 

こうして音楽と踊りという入り口から入れば、どの民族の文化も等しく人類の宝という同一平面から考え始めることができると思います。