写真手前が一十舎のウクレレ工房、写真奥が友人の建築士の建築工房。
友人の建築工房では、丁度、恵比須神社の祠の改修工事をしているところで、改修中の祠がでんと置いてあります。なんか、ユダヤ教の古代の契約の箱、みたいな不思議な趣きです。この中には、古い恵比須様の像を安置するんですが、その像は地元の昔の漁師が海底から偶然引き上げた石像という由来のものらしいです。まんが日本昔話にでも出てきそうな話ですね。
見てのとおり小さなほこらですが、宮大工の工法でやっているので、ほぞの組み方なんか、見たこともないような複雑で精緻な組み方で、ちょっとすごいです。
友人の話では、今の大工は工場で半完成の材をスピードで組み立てることしかしないので、技術を持たない大工がとても多いそうです。友人は、宮大工の親方の下で仕事をしていた時期もあるそうで、こういう仕事もできるんですね。
私は大工ではありませんが、本物の職人の空気感を身近に味わえるというのは、とても得難いことのように感じています。