先日アトリエに家具職人の友人が遊びに来ました。友人は最近は仕事に追われて忙しく、好きだった料理をしていても心が楽しめなくなっていると言っていました。そんな忙しい中で時間を作ってアトリエに来てくれたのは、忙しいビジネス空間から離れて、ちょっとちがう雰囲気でやっている感じの一十舎を見てみたくなったのかもしれません。
英語では、忙しい・こと、慌ただしい・こと と書いてbusinessになり、日本語だと、心が亡くなる と書いて 忙 という字になり、心が荒れる と書いて 慌しい の字になりますが、仕事が回り出すと多かれ少なかれそんなふうになりますね。私も、ウクレレ作りを始める前の仕事では、たっぷりとそんな思いをしてきましたからわかります。
だからこそ、一十舎ではウクレレ作りをあまり忙しくはしたくないと思っています。busy-ness にしたくないんです。
忙しいこと、心を亡くすこと、とは逆に、寛いでいること、楽しいこと、気持ちが豊かに広がっていること、余裕があること、自由なこと、平和なこと、それらをみんな含めてウクレレ作り、みたいな感覚で行きたいんです。そして、くつろぎの中から生まれてくる、くつろぎのエネルギーそのものみたいなウクレレを作りたいと思っています。
というわけで、たくさん作りたいのはやまやまですが、忙しくないことの方が優先度が高いというウクレレ工房です”(-“”-)”。