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木工談義6 作業中の音楽

昨日、家具職人の友人と、作業中の音楽に対する態度が人によってかなり違うという話をしていました。

「演歌がいい」というのは、木工教室の先生Aさん。

静かな環境音楽やクラシック音楽をかすかに流しているのはBさん。

「じゃかじゃかじゃかじゃか、ぎゃーっぎゃーっぎゃーっ」としか私には聞こえない大音量に包まれて作業しているのが何でも作り屋Cさん。

音に集中力が持って行かれるから音楽はいらないと言うのは家具職人Dさん。

いつもラジオをかけているのが大工のEさん。

このように人によって作業中の音に対する姿勢は様々なのですが、私はDさんと同じく、何も音楽がないのが好きです。

音楽がないと、雨の時には、屋根に雨があたる音が工房に響きます。
晴れの日には、風の音や小鳥のさえずりや海鳴りが聞こえたりします。
鉋の音、のこぎりを曳く音、板が触れる音も聞こえます。
こんな中で、音にならない木の声に耳を傾ける気分で作業します。
こんなのが私は一番気持ちよく感じます。(#^^#)

数年前に見たテレビで、どんな音楽を聴いているときにアルファ波が検出されるかという実験をやっていました。クラシックや、ジャズや、演歌や、ロックや、数人の被験者を対象にいろいろと実験をして出た結論は、「好きな音楽を聴いているときにアルファ波が出る」、というものでした。ハードロックが好きな人は、あの大騒音の中でアルファ波が出てるらしいのですね。

というわけで、Aさんも、Bさんも、Cさんも、Dさんも、Eさんも、私も、好きにやってるのをじゃましないのがベストなようです。(^^)/