一十舎のウクレレの特徴

木工談義14 魔女のつかい的動物たちとウクレレ

8月も今日で終わりです。気が付けばいつの間にか秋の虫が鳴き始めているようです。蝉の声はかなり少なくなってきました。

昨日は、ウクレレの表面に貼り付ける一十舎の装飾デザインについて、デザイナーの方と話していたのですが、「ヤモリ、カエル、ネコ」の三種のデザインを依頼しました。この三種の動物は、たまたまそのときに私の脳裏をよぎったものを言っただけだったのですが、デザイナーの方がこのようにおっしゃったのが印象的でした。

「三つとも魔女のつかいの動物たちですね(^^)」

「あ、そうか」と思いました(#^^#)。けっこう本質を突かれたように感じました。

言われてみれば、それらの動物にはみんな、世の中の枠組みとか、決まりごとの外側にある存在感のようなものを感じます。それがどこか魔女的な気がするんですが、世の中の枠組みを大切に思っている人たちからすると、枠組み外側というのは脅威ですから、魔女は悪いものに見えたりします。でも枠組みの外側ということが意味するのは、ただ縛りがない、自由ということだけだと思うんです。

私にとってのウクレレとは、これもやはり世の中の枠組みの外側の存在感みたいなところがあります。遊び心の結晶で、余計な縛りを取り払って自由にして、ただ寛がせてしまう、そんなエネルギーみたいにに感じるんです。

こんなわけで、私の中では、ウクレレとこの三種の動物は、どこか共鳴するところがあるのでしょう。この魔女のつかい的な三種の動物が口から出てきたのは、だからまあ、必然的なことだったのかもしれません。

(#^^#)
 

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