日本のフォークダンス(民族舞踊)と言えばやっぱり盆踊りですが、実は盆踊りは明治以降三度の中断があり、そのたびにかなり大きな変化を遂げています。
中断の第一は、明治初期の1872年から1877年に各府県から出された盆踊禁止令によるもので、西洋化・近代化の掛け声のもと、外国人の目に触れさせたくない悪しき習俗のひとつとして、「猥雑で鄙俗な悪習」「男女が混交して風儀が乱れる」などの理由で禁止されました。
中断の第二は、第二次世界大戦中の国家総動員法制定の頃(1938年)から終戦(1945年)までのもう盆踊りどころではない社会情勢下の中断。(禁止ではなく自粛なので、こじんまり継続したものや、戦意高揚的に利用されて開催された盆踊などはこの間も継続しました)
そして中断の第三は、記憶に新しいコロナ禍による中断で、2020年から2022年ころまでのことです。
つづく(次回は中断第一後の変化について)
