ルネサンスギター

古楽器的な響き バックとサイドも柔らかい木にしてみると

ルネサンスギターの場合、バックとサイドも柔らかめの板にした方がよいかもと思い始めています。

古楽器特有の若干チープな感じの音を、シャラーンの軽やかにちりばめるには、その方がよいようです。

15~16世紀ころのギターの音と、現代のギターとでは、求める音の性質がかなりちがうのだと思います。たとえて言えば、古楽器の時代の音は、水面に輝くきらめきのような感じです。それは瞬間に消えますが、水面は一面にキラキラ輝き続ける美しさです。これに対して、現代楽器は、もっと強い自発的な単体の発光体のような感じです。強く意志的な光を継続的に照射します。

まあ、あくまで私の個人的な感覚なので、伝わりにくいかもしれませんが…。

というわけで、トップは針葉樹の柔らかめの木、バックとサイドは広葉樹の比較的硬めの木、というギターの常識を外して作ってみると、古い音が新鮮に立ち現れてくるように感じています。