三味線が日本に来てから現在まで約450年。様々なジャンルが生まれて、歌の伴奏、劇場音楽、器楽合奏、地方民謡、舞踏伴奏などなど、多岐にわたるようです。
西洋音楽の変遷と時代的に重なるので、どうして東西でこんなに違うのか、どうしてここは似てるのか、など興味は尽きません。
こちらのサイトに三味線音楽の分類や歴史が非常にわかりやすく解説されていました。↓
https://www.shamisen.ne.jp/shamisen_life/shop/index.html
上のサイトによれば、三味線音楽の歴史はこんな流れだそうです。
桃山時代
1560年頃「三味線の原型が伝来」
1580年頃「三味線が浄瑠璃の伴奏に」
江戸時代
1600年頃「地歌 三味線組歌」
1684年 「義太夫竹本座」創設
1717年 「河東節」
1730年 「長唄」確立
1747年 「常磐津」
1748年 「富本節」
1786年 「荻江節」
1814年 「清元節」
1830年頃「都々逸」
1850年頃「端唄」
1800年代中盤「民謡」に三味線が伴奏で利用される
(民謡自体は少なくとも古事記の時代(奈良時代)にはある)
明治時代
1895年 「うた沢」
1910年 「東明節」
1910年頃「小唄」
昭和時代
1933年 「大和楽」
1954年 「豊本節」
1960年代「津軽三味線」東京進出
次々と新たな展開があって、昭和になっても進化は止まってない様子がわかります。
江戸時代までに生まれたジャンルを分類するとこうなるそうです。
クラシック音楽とそれ以外(民族音楽、ポピュラー音楽、その他)みたいに、ふたつの方向に大まかに分類するのは西洋音楽と同じなんてところもおもしろい。
三味線には宗教の匂いはあまりなさそうかな? 西洋ギターもあまり宗教には使われないから、ギター的楽器は宗教向きじゃないのかな? インドとかはどうだろう…とか。
浄瑠璃の劇場音楽とオペラを比較してみるとどうだろう…とか。
湧いてくる疑問を辿って、世界の宗教、文化、民族、心理など、他方面に分け入っていくと、
「わけいっても わけいっても 青い山」 種田山頭火
みたいな気分になってくるのです。