ルネサンスギター製作を私に勧めて下さり、ルネサンスギター初心者レッスンをしていただいている岩田耕作先生の生徒さんのお話。
岩田さんのところに長年レッスンに来られていた方が82歳で亡くなられたのですが、ピアノの前で倒れているのが発見され、そこには最後のレッスン曲のパルティータの楽譜が開かれていたそうです。おそらく次のレッスンのための練習中に倒れたのだろうとのことでした。
好きな楽器を弾きながら亡くなるのは、しあわせな逝き方と言えるかもしれません。世界の様々な文化でこの世とあの世をつなぐ道具として楽器が使われますが、ピアノでパルティータを弾きながらであれば、天国への道も広くなめらかであったでしょうか。
次の動画は岩田先生が追悼のためにハープシコードで弾くパルティータです。
9月30日に福岡市中央区今泉のイタリア会館で岩田先生のコンサートがありますが、その時追悼の意味も込めてパルティータを演奏する予定だそうですので、ご都合がよろしければお越しください。