昨日、古楽器奏者の岩田耕作さんのお宅を訪問して、ウクレレを一本試奏していただき、それから古楽器を計測させてもらったりしました。
ウクレレを試奏していただいた結果、プロのタッチはとても強いということを実感しました。私や岩田さんの生徒さんたちが弾いて問題ないものが、岩田さんが弾くとビビリ音が出るのですね。ビビリ音が出ないギリギリまで弦高を低くして、弾きやすいウクレレを作りたいと思って弦高を低くするのですが、アマチュアとプロでは、弦高のギリギリラインがだいぶ違うようです。アマチュアでもプロでも行ける安全な弦高は、12フレットで2.8mmから3mmくらいかなあと思いました。柔らかい弦だったら2.8mmでもプロの場合は危険ラインかもしれません。弦の太さ、硬さ、演奏者がアマチュアかプロか、タッチが強い人か弱い人かなどの兼ね合いで、弦高のギリギリラインを探っていく必要がありそうです。
それから、古楽器を計測させていただくと、本当に勉強になります。「へえ~、なるほどね~」と、昨日は計測しながら五回くらいつぶやいたかもしれません。自分が考えたこともないところに微妙に傾斜をつけてあったりして、その理由を考えていると、いろんなことが見えてくるのです。
あとは、岩田さんが私のウクレレで「つじあやの」の「風になる」を弾き始めて近くにいた生徒さんが歌い出したり、「コーヒールンバ」のスペイン語の原曲を聞きながら、スペイン語原曲には日本語訳に出てくるアラブのお坊さんが出てこないことを話題にして笑ったりと、楽しい稔りの時間を過ごしました。
岩田さんのお宅にうかがうと、いつも生徒さんが次々にやってきて、様々な古楽器を奏で、歌い、音楽談義に花を咲かせと、自由なくつろぎの空間が広がっているのでした。