作レレ

Tru oil オイルフィニッシュ

写真のものをご紹介します。

Tru oil です。トゥルーオイル と発音します。別名、ガンストックオイル。

ギターや楽器の表面仕上げ塗装には、オイルフィニッシュという、オイルを塗る手法がありますが、そのときに使用されるオイルのひとつです。とても使いやすくて、固まる時間も短いし、失敗が少なく、光沢も出るオイルです。私はシェラック塗装をすることが多いですが、オイルフィニッシュ塗装をすることもあります。

トゥルーオイルは、本来楽器の仕上げのために作られたオイルではありません。何のためのオイルかというと、先ほど紹介した別名のとおり、ガンストックのためのオイルなのです。

ん? なに? ガンストック? 聞いたことないぞ?

と日本人は思うわけですが、「ガン、つまり銃の保護のため」という日本人はびっくりのためのオイルです。ライフルの木の部分にこれを塗ってコーティングして、ピカピカにして保護しようというわけです。ピカピカの銃って古典野蛮人的男心をくすぐるものがありますが、それをギターやウクレレに塗ったら、とてもきれいな艶が出た上に、塗装強度も高かったということで、楽器の世界に入ってきたわけです。ライフルなんてハードユースに使えるくらいですから、機能はかなり高いわけです。

お値段もリーズナブル。

ただ唯一の難点が…蓋が開かない!

蓋を押し込んで回すと開くという仕組みらしいんですが、何かコツでもあるのでしょうか、私には上手に開けられません。渾身の力で押し込んでも押し込めないし、渾身の力で引っ張ても取れません。結局、工具を使って、無理やり蓋を破壊するという野蛮人的なことになります。

多分、私のやり方が間違っているのですが、とにかく蓋の開け方が尋常でないです。銃をぶっぱなして蓋をぶっ飛ばすといいんですかね。それとも、銃好きの太い腕っぷしなら何の問題もなく開けられるんでしょうか。

この蓋の開け方が謎ですが、とても使える美しいオイルです。銃を楽器に持ち替えて、平和ユースに転換ですね(*´ω`)。

注意* これはあくまで、何の塗装もしてない木の表面に塗装をするとき話です。完成品のウクレレの表面を手入れするときの話ではないので誤解のないようにご注意下さい。

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