ストリートには懐かしい音楽が似合います。古い音楽は、道行く人の時間を一瞬に巻き戻して忙しい日常から解放します。
まずはアメリカから、「Tuba Skinny」というジャズバンド。1900年代前半のニューオリンズジャズ。初期ジャズの誰もが足を止めて踊り出したくなるような響きが魅力です。
そして日本は東京大衆歌謡楽団。ブンチャカチャッチャというリズムの昭和歌謡が個性的。昭和歌謡はもう民族音楽の一ジャンルと言ってもいいかもしれません。見ている人たちの打ち解けて楽しそうな様子。観客はほぼ老人ですが、実は若者の間にも昭和歌謡は案外人気があるのだとか。こういう昭和に成り切ったバンドで施設慰問をしたらみんなの目がきらきら輝き出しそうです。