2024年10月8日の新聞の片隅の記事。「米カリフォルニアなど13州とワシントン特別区の司法長官が、中国発の動画アプリTicTocが10代の若者に心理的な悪影響を与えているとして、消費者保護法違反などで提訴した」という内容。
訴状の概要は、アプリを意図的に中毒的な設計にしたこと、動画の投稿の表示順を決めるアルゴリズムについて、ドーパミンの分泌を刺激するように設計し、若者の心理的健康より利益を優先したこと、などが主張されているのだとか。
「中毒的な設計」「アルゴリズム」「ドーパミン」というキーワードが、Tictocに限らずアプリやAIを利用するこれからの音楽の大きなテーマを示唆していそうです。訴えの背景には米中対立の駆け引きがありそうですが、そこに目を奪われると議論が本質からそれてしまうでしょう。
またこの提訴は、若者への悪影響を理由としていますが、「中毒的な設計」「アルゴリズム」「ドーパミン」というテーマは、若者に限らず世代を問わない全体的なことがらとして考えたほうが良さそうです。
つづく