あれこれいろいろ

ルネサンスギター・ウクレレ作者がクラシックギターを買ったわけ

クラシックギターを買ったんです。写真の一番大きいのがそれです。おそらく40年以上前に作られた中古ギターなので、そんなに高くはなかったですが、新品であれば数十万円ぐらいはしたであろう、それなりにきちんとしたものです。

クラシックギターが弾けるわけでもないのになんでまた急に…。

理由は、欲しくなったから…というのでは説明になってないので、欲しくなったときの自分の一瞬の内面を分析してみると、三つくらいの理由があったような気がします。

ひとつは、ヤフオクの画像を見た瞬間に、美しさにしびれちゃったという、美的衝動。

もうひとつは、ルネサンスギターとウクレレを作る上で、技術的参考として、現代ギターの到達点を手元に置いておきたかったという、技術的理由。

最後のひとつは、ルネサンスギターからウクレレに至る進化と、ルネサンスギターから現代ギターに至る別の進化と、それら全部を手元で感じていたいと思った、ルネサンスギター、ウクレレ、クラシックギターを全部一気に抱きしめて、時空を超えたギターという生命体の全貌を感じたいと思った、というような歴史的感覚。

まあ、こんな三つの感覚がひとまとめになって、「これが欲しい」という衝動が突然に生まれ、「入札ボタン、ぽちり」という行動に走ったような気がします。

というわけで、最近は、時々、クラシックギターをぽろんぽろんと鳴らしています。そんなにうまくなろうと思ってはいません。でも、この音、ギターの重み、肌触りなどの全体が、私の感性を結構刺激してくれます。そして、クラシックギターを弾くと、ウクレレとルネサンスギターも必ず同時に手に取ってみたなくなるようで、そうすると、ウクレレとルネサンスギターがまた一層新鮮なものとして私の前に立ち現れてくるのです。