音楽による強い感動から脳内に放出されるドーパミンは、感動のピーク時とその直前の予期時の二段階に放出されるそうです。つまり「来る」と「来た」の両方でドーパミンが出て快楽が訪れるわけで、ドーパミンは感動の結果であるばかりでなく原因の一つでもあったわけです。
人は楽しい歌ばかりでなく悲しい歌にも感動します。うつ病の人は楽しい歌よりも悲しい歌を選ぶ傾向が高いという実験もあります。
もしかしたら、ピークの予期と予期の実現というプロセスがあれば、曲想が楽しくても悲しくてもドーパミン放出のスイッチが入り、そこに心地よさや癒しの感覚が生まれるのでしょうか。悲しい歌にしか共感できない気分のときでも、癒しが起きることを可能にする仕組みなのかもしれません。
次の動画は、悲しい曲想でゾワゾワしてる人たち(きっとドーパミンが出ているのでしょう) ↓