ウクレレの魅力

1/fゆらぎって、なんだろう 昨日のつづき

ウクレレは1/fゆらぎの音が出る楽器らしい、というのが昨日の記事でしたが、1/fゆらぎというものがよくわからないので検索してみました。

ゆらぎというのは振動、つまり波の状態ですが、海の波の例で考えるとわかりやすいようです。

砂浜に座って海の波を見ていると、寄せては引いてを繰り返し、ざざー、ざざーと規則的な運動を繰り返しています。でも完全に規則的かというと、小さな波が5.6回寄せたあと、少し大きめの波がざぶーんとやってきたりします。そしてまた小さめの波の繰り返しに戻り、その数十回後にはすごい大波がどぱーんと来たりして、また小さめの波の繰り返しに戻ります。

こういう規則性の繰り返しの中に低周波と高周波のゆらぎがあるような状態が、1/fゆらぎのようです。低周波の規則性と高周波の規則性が様々に織り交ざっている状態なのでしょうか。

全く同じ波がただひたすら機械的にやってくるのでは、人は快適に感じないようです。逆に、何の規則性もなく、小波、大波、中波がばらばらにくるのも不快なようです。その中間の、規則性の中にゆらぎがある状態だと人は落ち着く、そういうのが1/fゆらぎのようですね。

そこでウクレレの話ですが、ウクレレの音の何を計測すれば、このような1/fゆらぎがあると言えるのか、正直私はまだ理解していません。

人が奏でる楽器は、完全に機械的な音を出すものを除けば、ある程度みんな1/fゆらぎの状態をもっているような気もするのですが、ウクレレは何か特別なのでしょうか。ウクレレは他の楽器に比べると1/fゆらぎの状態が多いのでしょうか。実態がつかめないので次のように様々な疑問がわいてきます。

たとえばギターとウクレレを比べたら1/fゆらぎの状態はちがうのか。ちがうとしたらなぜなのか。ボディの大きさがちがうことでゆらぎの状態がかわるのか。あるいはギターとウクレレで採用している弦の質がゆらぎに違いをもたらすのか。実はギターもウクレレも1/fゆらぎの状態は本質的に違わなくて、奏法やハワイアンなどの音楽性の違いなのか…。

楽器ばかりでなく、人の声でも1/fのゆらぎの程度はいろいろと言われています。宇多田ひかる、美空ひばり、松任谷由実など、人に支持され続けている歌手の声には1/fのゆらぎの状態が多分に含まれていると言われています。しかしこれも分析は様々で、それぞれの人の歌のメロディラインに1/fゆらぎがあるという人もいれば、その声を震わせる歌い方に1/fゆらぎがあるという人もいれば、その声質そのものに1/fゆらぎがあるという人もいるようです。

1/fゆらぎという言葉がイメージ先行で一人歩きしている感じは否めないと思います。でもだからと言って1/fゆらぎというの視点を捨ててしまうのは早計で、そこにウクレレの心地よさを紐解く鍵のひとつがありそうな気はします。きっちりとした研究があれば読みたいですね。ウクレレの魅力の輪郭がさらにくっきり浮かび上がってくると楽しいですから。(*^_^*)

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追伸・明日から工房移転準備でしばらくパソコンを使えなくなり、ここでもコロナの影響で人手不足だそうで、パソコン再開まで長期間かかりそうです。その間はスマホから投稿したいと思っていますが、ぐっと簡単な記事になるかもしれません。m(__)m

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