一十舎のウクレレの特徴

注文をお受けしないわけ

一十舎では注文をお受けしていないのです。

なぜかというと、

こんなのが作りたいというアイデアが、とりどりの蝶のように新たに湧いてくるので、注文を聞いているひまがないのです。

注文をお受けしてみたことはもちろんあるのですが、そのときの感覚は、私にはとても落ち着かない、こわいような感じがしました。

湧いてくるアイデアというきれいな蝶を追っていたのに、注文を受けたとたんに、要求と納期に追われる心理に一変して、追われる人になってしまいました。追われる心理になったとたんに、それまで見えていたはずの蝶がどこかに消えて見えなくなってしまいました。そして、受けた注文をこなしたあとには次の注文をしたい人がいて、注文の無限ループという抜け出せそうもないぐるぐるまわりが先の方に見えました。

追われる気持ちで作るウクレレは、くつろぎから湧いてくるようなウクレレを作りたいという思いから離れてしまって、そのとき一十舎はエネルギーから遮断されてしまうように思います。一十舎のミッションは寛ぎを楽器という形にするところにあって、そこから離れたら速やかに消滅するだろうと思います。

というわけで、注文はお受けしないことに決めました。

多分かなりわがままですね。

お客様に注文をおことわりするときには申し訳ないなあと思いますが、蝶々を見失いたくないので、思い切って全部お断りしております。

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