ウクレレの魅力

日本固有種ウクレレ 杉=ヒノキ科スギ亜科スギ属・クリプトメリアジャポニカ

日本に自生する杉の分類は、「ヒノキ科スギ亜科スギ属」。学名は「クリプトメリアジャポニカ」。

ジャポニカという名前のとおり、杉は日本固有種です。建材から家具まで、日本の至るところに使われている杉が、日本にしかない固有種だということは案外知られていません。しかもヒノキ科スギ亜科スギ属はこの一種しかない一属一種という貴重な木です。

杉は、吉野杉、日光杉、霧島杉、屋久杉、三河杉、八女杉、長良杉等々、産地ごとに多様な個性を示して各地の名産となっていますが、全部同じ種の「ヒノキ科スギ亜科スギ属のクリプトメリアジャポニカ」で、生育環境の違いでこんなにも多様な材質になるのです。

というわけで、杉で物を作るのは日本人の特権です。杉で作ったウクレレやギターは、まぎれもない日本固有種ウクレレ&ギターということができます。「これぞ日本のウクレレ」と名実ともに胸を張れます。

杉は楽器材としては柔らかすぎる傾向がありますが、屋久杉のように特殊な自然環境で緻密かつ柔軟な材質に育ったものは、硬い材との組み合わせ次第で、楽器材として十分なポテンシャルを示してくれます。

吉野杉や霧島杉など他の地域の杉もいずれ試してみたいもの。地域の杉で作るウクレレは、日本固有にして地域固有種の貴重なウクレレです。

ちなみに下の写真と音は、屋久杉で作ったソプラのウスレレ。とてもよく鳴ります。低音から高音までバランス良く鳴ります。


 

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