ルネサンスギター

楽器の木の産地と国民性は響きが似るのか? 

岩田さんと最近話題にすることのひとつに、楽器に使う木の産地と国民性が似てるみたいな気がするのはなんでだろう、ということがあります。

アメリカ産のスプルースで作ったルネサンスギターの音は、にぎやかによく鳴って、少し大味で元気いっぱい、まるでアメリカ人みたい…。ヨーロッパ産のスプルースで作ったルネサンスギターは、繊細で上品でエレガントで、どこか上質なヨーロッパ文化をまとった人の香りがする…。

これは一体なんでだろう?

木の響きと国民性が似る必然性はないように思うのですが、経験的には、同じ産地の木と人間は連動して同じ雰囲気を醸し出しているように思えてしょうがないのは、なんでだろう、なんでだろう、一体なんでだろう…ということで、いまだその理由はわかっていません。

小型ルネサンスギターをいくつか、屋久杉、姫小松、山桜、榧など、日本の木を集めて作ってみているのですが、これもそれぞれに個性がありながらも、全部日本人的な響きを含んでいるような気がします。

岩田さんとそんな話をしながら、なんでだろろう、なんでだろう、一体なんでだろうと、決して理由は解明されないテツ&トモの漫才のように、私の頭の中で疑問符がぴょこぴょこ跳ね回るのです。(^^)

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