売るレレ

小型ルネサンスギター 屋久杉&山桜バージョン 販売開始

屋久杉&山桜による小型ルネサンスギターの販売です。古楽アンサンブル・ハルモニーセレストを主宰する岩田耕作氏とアトリエ一十舎の共同開発によるルネサンスギターです。屋久杉と山桜という日本の木を使うことで、和の響きを探りました。

楽器紹介動画はこちらです。↓

試奏動画はこちらです↓。古楽器奏者岩田耕作氏による演奏です。

(なお、上の楽器紹介動画のものとロゼッタ模様が異なっていますが、これは下の動画撮影後に、ロゼッタを彫りなおしたためで、楽器自体は同じものです。ロゼッタが少し曲がっていたので、新たに彫りなおしました。音自体に変わりはありません。

お値段 140000円(税込み、ストラップとケース込みの値段です)→Sold Outです。ありがとうございました。

注・ヤフオクと同時出品をしている場合、ヤフオクの方が高い値段で出品しています。ヤフオクでは販売手数料等の経費がかかるため、それを上乗せしていることが理由です。お客様が購入される場合は、こちらのブログから購入される方がかなりお得です。ただし、こちらのブログで購入される場合は、支払い方法が銀行振込のみに限定され、銀行振込手数料と送料はお客様負担となりますことをご了承ください。

このブログからの購入申し込みはこちらのページからどうぞ。⇒ 購入申し込みのページ

【本器データ】

一十舎 2021年製作

全長(ネック先端からからボディ下端まで) 605mm

ボディ最大横幅 165mm

ボディ厚み 50mm

弦長 410mm

表板 屋久杉

裏板・側板 山桜

ネック マホガニー

指板 桑&黒檀

ブリッジ ローズウッド&黒檀

ペグ 黒檀

巻きフレット テグス魚紋16号

弦 キルシュナーのガット弦(DLシリーズ)

1コース(A・単弦)…0.52mm

2コース(E・復弦ユニゾン)…0.62mm

3コース(C・複弦ユニゾン)…0.76mm

4コース(G・複弦オクターブ)…0.91mmと0.52mm

特製布ストラップとソフトケース(コンサートウクレレ用ケースです)が付属します。

購入申し込みはこちらからお願いします。↓

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【ルネサンスギターとは】

ルネサンスギターとは、15世紀末から16初頭ころにかけて、おそらくスペイン付近で発祥し、16世紀に最盛期を迎え、ヨーロッパで広範に弾かれるようになった比較的小型のギター型楽器で、ギター型楽器の最も古い形態のひとつです。18世紀頃までこのような4コースのギターが使われたようです。

弦は4コースに分かれ、1コースが単弦、2コースから4コースまでが復弦で、合計7本の弦で構成されます。1コースから4コースまで順にAECGの調弦で、これは現代のウクレレと同じです。つまりウクレレが弾ける人はルネサンスギターも弾けるという珍しい古楽器で、ウクレレのタブ譜がルネサンスギターに使えます。

ルネサンスギターは、現代の各種ギターとウクレレの共通祖先と言えますが、弦が4コースに分かれ、調弦がAECGで、大きさが比較的小ぶりであるところを見ると、ウクレレはルネサンスギターの特徴をより濃厚に引き継いでいると言えます。ルネサンスギターで弾く古楽は技巧的には平易なのに内容は非常に高度であると言われていて、気軽に始められる敷居の低さと十分な音楽的深みの両面を兼ね備えているところもウクレレと似ています。

ルネサンスギターの大きさは、現代ではバリトンウクレレと同じくらいの大きさで製作復元されることが多いようですが、ルネサンスギター最盛期には地域や時代によって様々な形と大きさのルネサンスギターが存在していたと思われるため、一十舎では、大小二種類のルネサンスギターを開発製作することにしました。今回販売するのは小型の方で、コンサートウクレレとほぼ同じボディサイズのものです。

ルネサンスギターの現代ギター・ウクレレと異なる古楽器的特徴を箇条書きすると、次のような点です。・表板と指板が連続した平面となっており独立の指板がない。・ブリッジにサドルがない。・金属フレットがないで、ネックにガット弦を巻き付けるガットフレットになっている(一十舎ではガットフレット用に非常に良いテグスを見つけたのでそれを使用しています。)。・サウンドホールが飾り彫りで覆われている。・2コースから4コースまでが復弦である。・ブリッジの位置がボディ下部に寄ったデザインが一般で、その結果弦長はウクレレより長めになり、フレット間の幅も広めである。・10フレットジョイントか11フレットジョイントで、総フレット数は12フレットくらいが多い。・弦の張力はウクレレよりも弱く、1弦あたり2キロ台後半から3キロ台半ばくらいが普通である。・本物のガット弦を張るのに適している。・ボディの厚み(表板と裏板の間の距離)は現代のギターやウクレレよりも比率的に薄い。・ヒョウタンのような、あるいは洋梨のような、特徴的な愛らしい形状をしている。

【古楽奏者&指導者岩田耕作氏略歴】

福岡県飯塚市出身
6歳のときに失明。7歳よりギターを、高校入試のために14歳よりピアノを始めるが、そのころから古楽に興味を持ち、上京した15歳よりリュートを、17歳よりチェンバロを始める。
筑波大学付属盲学校高等部音楽科を卒業後ヨーロッパに留学。ブリュッセル王立音楽院にてチェンバロと室内楽のプルミエ・プリ、ストラスブール音楽院にてチェンバロと作曲法の金賞を受賞。
チェンバロを小林道夫、橋本ひろ、アリーン・ジルヴェライヒ、チェンバロとオルガンをロベール・コーネン、バス・コンティニュオとオルガンをマルタン・ジェステール、作曲法をオディール・シャルベ、マルク・アンドレの各氏に師事。
チェンバロ、リュート、ハープなど様々な古楽器を演奏すると共に、器楽、声楽、各種アンサンブル、和声学、合唱などの指導を行っている。
また、言葉のための音楽というバロック音楽の理念を日本語の音楽に行かせないかと模索中。歌曲「水辺月夜の歌」がハンナ作曲賞・歌曲部門入選。

古楽アンサンブル ハルモニー・セレスト主宰 http://h-celeste.jp

【特製ストラップ】

ギター型古楽器では、ストラップが必需品ですが、古楽器に合うストラップが市販されていないので、古楽器全般(リュート、バロックギター、ルネサンスギターなど)に使用可能な布製ストラップを委託開発し、標準装備としてお付けすることにしました。布と紐だけでできていて固い部分がないので、楽器を傷つけるおそれがなく、扱いもらくです。着脱は簡単で、軽量柔軟なので、使用にも携帯にもストレスがありません。古楽器スタイルのストラップですが、エンドピンつきの現代のウクレレにも対応します。使い方は簡単で、楽器が胸の前の丁度よいところにくるようにもってきて、紐をヘッドにくるくるっと巻き付けて、結び付けるだけの手軽さです。