一十舎のウクレレの特徴

ウクレレにシェラックでフレンチポリッシュ塗装

上の写真ですが、今作ってるウクレレの塗装の反射がこんな感じになりました。

これで大体塗り重ねて30回目くらいです。

写真でアップにすると、木肌が目立つのででこぼこに見えますが、離れて見るともっとなめらかな光沢です。20歳のつやつや肌も、アップにしたらでこぼこというのと同じですので、20歳の美男美女を遠くから眺めるつもりで塗装の美しさを想像してください。( 一一)

塗っているのは、シェラックというものです。セラックとも言います。シェラックを塗る塗装方法を、フレンチポリッシュと言います。

原料は、カイガラムシから出る分泌液。

ゲッ、やめて! と思ったあなた。

うふふふ。

やめてと言いながらつき立てたその指のマニキュアの光沢…それは今最先端のシェラックネイルというやつではありませんか?(^.^)

今朝食べたハムやベーコン…そのきれいなピンク色…シェラックの色の可能性大です。原料欄にラックと書いてあったら、それがそうです。

さっき飲んだ薬のつやつやのコーティング…それもシェラックかもしれませんね(^.^)

デザートに食べた果物の表面のつやつやもシェラックかもしれないし、漢方薬も飲みましたか? シェラックは漢方薬にもなってます。

うふふふ。(*^^*)

ほぼ100パーセント、みなさんはシェラックをどこかで食べたり触れたりしています。わりと頻繁に。

分泌液と言っても、筑波山のガマの油みたいに、鏡を見つめたカエルがたらーりたらーりと垂らすような粘る感じのものではありません。薄褐色の半透明なざらめみたいな乾いたもので、それ自体が宝石のようです。木に棒状の樹脂が固まって付着しているのを採取して精製して作るようです。それをアルコール液に溶かして使います。

とても安全な自然素材です。

しかも、楽器や家具の塗料としては、かなりいいものです。アンティークの家具や、古いバイオリンやギターなどにシェラックのものがあります。

木材の風合いを残したまま、どこか宝石のような輝きにしてくれます。

塗膜が薄くて繊細です。

何回も塗り重ねて手間がかかるので、商業的にはあまり使われませんが、現代でも何十万円~何百万円という手工のギターなどに使われることがあります。

一十舎のウクレレ・ウスレレの塗装は、シェラック塗装です。

この塗膜の品があって優しい光沢が私は好きです。 (*‘∀‘)

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