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ポリネシアとは 日本人タオテ・シノト氏の偉大なしごと

ハワイやタヒチが属するのは「ポリネシア polynesia」です。上の地図のハワイ、ニュージーランド、イースター島で囲まれた一辺8000キロに及ぶ巨大三角形に囲まれた地域です。

このポリネシアは、島々が数千キロ規模で離れている巨大さにもかかわらず、文化の類似性が高く、確かにダンスや音楽にも同じ香りがあります。

それというのもポリネシアは共通祖先が順次移動した歴史だからなのだそうです。

その移動経過を示したのが下の地図、ポリネシア移動論仮説です。サモア、トンガの人々がマルケサス諸島に到達し、ここを起点としてイースター島、ハワイ、タヒチ、ニュージーランドへと順次拡散していく様子です。↓

この経過を明らかにしたのは、ハワイの日本人考古学者の篠遠嘉彦氏(1924~2017)。地道にポリネシア各島の発掘調査を重ね、遺跡を復元し、ポリネシアの人々のルーツを考古学の観点から裏付けました。

この篠遠氏は、タオテ・シノト(ドクター・シノトという意味)の呼び名で、ポリネシアの多くの島で、知らぬ人がいないほど有名なのだとか。植民地化の中でポリネシア文化が消滅の危機にあった中、ポリネシア文化復興の基盤を篠遠氏の研究が裏付けたのです。

下の動画はポリネシアの音楽や絵画を多数作った世界的アーティスト、ボビー・ホルコム氏が篠遠氏のために作った曲で、曲名は「taote sinoto」。ボビー・ホルコムもポリネシアを愛し、その文化復興に大きな足跡を残した偉人です。偉人は偉人を知るということでしょうか。

 

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