ルネサンスギター

ガット弦 と フロロカーボン釣り糸の弦 の音比較 小型ルネサンスギター

ルネサンスギターの弦選択についての最近の私見です。(^^↓

「いろいろ実験した結果、大型ルネサンスギターでは、ガット弦とフロロを比べると、やはりガット弦がよい。フロロだとちょっとキンキンが過ぎる感じがある。しかし、小型ルネサンスギターの場合は、好み次第でどっちも悪くない。小型はもともと少し落ち着いた音色になる分、フロロでもキンキンしすぎず、案外よい感じになる…」

というのが私の感覚なのですが、感覚は人それぞれですので、実際に聞き比べていただきましょう。岩田さんが同じ小型ルネサンスギターを使用して偶然にもガット・フロロ両バージョンのデモ演奏をしてくださる経過になったので、聞き比べに絶好の機会です。

まずは、フロロカーボン弦の演奏からどうぞ。マグロ釣り用のフィッシングライン等を使用しています。↓

「ブランル・デ・ラヴァンディエール」

次は、ガット弦バージョンです。キルシュナーのガット弦です。↓

「ブランル・サンプル」

いかがでしょうか。同じ機器で録音しているのですが、録音の音量が差があるかもしれないので、同じ程度の音量に合わせて聞き比べてみてください。

最終的な選択は、音の好みと、耐久性と、値段と、入手の難易と、自分の演奏スタイルと、それらの総合判断だと思います。ガットの場合、爪でがんがん弾くような現代演奏スタイルだと短期間で切れてしまい、高価で国内での入手は簡単ではないので、いろいろ総合すると、フロロの一般性はかなり高いと思います。

え、釣り糸なんて…、というところで抵抗感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、古楽器の世界ではごく普通の話ですので驚くことはありません。

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