あれこれいろいろ

プロの音楽家を育てる最初の力の研究 ジョン・スロボダの研究

音楽心理学者のジョン・アンソニー・スロボダが率いるチームが行った研究によれば、

「音楽学習者が最終的にプロのレベルに達することのできる最大の要因のひとつは、最初についた先生がどれだけ愉しくフレンドリーな性格だったか」

だったそうです。

レベルが上がるにつれて指導者の技術面の重要性が増してくるのですが、習いはじめの段階で子供たちを将来のプロレベルに結び付けたのは、先生のフレンドリーな性格だったのですね。

話しは飛躍しますが、この話で連想したのは吉田松陰。松下村塾で教えたのは子供でなく大人ですが、松陰の丁寧で相手を尊重する接し方で非常に多くの人材を輩出したことは有名です。獄中にあったときすら周囲の囚人を尊重して教育効果をあげたのも有名です。それは結局開国日本を牽引する力にもなったわけで、フレンドリーさというのは人のやる気を究極に引き出して、社会を牽引する力になるのかもしれません。