あれこれいろいろ

kulning クルニング

ギター型の楽器に関係ないですが、このスカンジナビアのクルニングという音楽が気になるので書いておきます。機能性音楽とでも言えばいいのか、ある種の機能を果たすために生まれた音楽に興味があります。これは放牧されている牛や羊を呼び集めるという機能を担って生まれた音楽(音楽という言葉に当てはまるかどうかという問題もありそうですが…)なのですが、本当に牛が集まってきます。

上のふたつはどちらもスウェーデンのものですが、ノルウェーでは、laling, lalning, lålningなどの呼び方があり、ほかにも地域によって、kauking 、kaukning、kulokk, kulokker, kyrlokker、lockrop等、様々な名前があるようです。

具体的なやり方は個人ベースのこともあれば、家族ベースで継承されていることもあるそうで、宗教的な響きに聞こえますが、宗教とは関係がありません。

これまで書いた船舶労働にために歌われるシーシャンティとか、紛争解決手段としての対話的音楽など、ある種の社会的機能を持って展開する音楽が、時に非常に美しかったりして、大変興味深いのです。

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