私にウクレレ製作法を教えてくれた師匠は、ハワイに住んでウクレレ作りを学んできた人です。
透明感のある音のウクレレを作ります。
その師匠が、「たかがウクレレ」、ということを言うことがあります。
ウクレレの作り手としてあるまじき発言のように聞こえるでしょうか。
でも、ちがうんです。
師匠が言いたいのは、たぶん大体こんなことです。
ウクレレは、美術工芸品のようにあがめたり珍重したりするものでなくて、もっと素朴で簡単なもの。
すぐそこにあって、誰でも触れられるもの。
親しくて身近なもの。
オープンなもの。
ハワイでは暮らしの中にふつうにあるもの。
そんな雰囲気をあらわそうとして、「何もすごいものじゃなくて、たかがウクレレ」と言うのだと思います。
師匠は、そんな素朴なウクレレを、
アイランドウクレレ
と呼びます。
師匠はアイランドウクレレの作り手です。(^.^)
そんな師匠は私にいつもこう言います。
「師匠って呼ぶの、やめてください」
( *´艸`)
師匠自身もただ普通がいいのでしょう。