ウクレレ豆話

ウクレレの保管 湿気と高温

ウクレレに、苦手なものはなんですか? と聞くと、

湿気高温」💦

と答えるかもしれません。

 

この写真は、ウクレレのバックに使う予定の板を、濡れた布で拭いているところです。これは理由があってやってることなんですが、その理由についてはまた後日というこにしまして、ウクレレが苦手な湿気を与えると…板はこうなりました。

写真の上側が水を塗った面ですが、わずか数分で、濡らした面がふくらんできて、反ってしまいました。水を塗った面が水を吸って膨張し、反対面はそのままなので変形が起きたわけです。

木というのは、動かないものという印象ですが、実はとてもよく動くんです。(*´Д`)

高温もやはりそうで、暑い季節に車の中などに放置してしまうと、想像以上に木は動きます。直射日光のあたるところなどでもそうです。直射日光を受けた面が収縮して、さっきの写真とは逆方向にお皿のように反ってしまいます。

同じ理由で、ストーブの近くや、エアコンの風があたるところなどもやめた方がいいですね。

日本古来の家具や和風建築などは、はじめから木が変形することを前提にして、わざとある程度動く余地があるように作られています。動きを吸収することで強度を保つ発想です。

しかし、楽器の場合は、木が動いてしまうと、弾きやすさや音程がくるってしまうので、初めから動くことを許容するという作りは基本的に難しいところがあります。だから、保管のときに気を付けてあげる必要があるわけです。

とは言え、そんなに神経質にならなくてもいいんですけどね。(^.^)

普通に大事にするのでOKです。子供を雨に濡らしっぱなしにしたり、暑い車の中に放置したりしないですよね。そんな感じに近いです。あとは自由にいっぱい弾いて遊んであげるのが一番です。

そういう意味では、ウクレレが一番苦手なことは、「ちっとも弾いてくれない。遊んでくれない。」ということかもしれません。(^^♪