ウクレレの神様の話を昨日書きましたが、ウクレレの神様と言えば、ウクレレ好きならみんな知ってるオータサンですね。
ハワイ在住の日系二世のおじさんです。本名は、ハーバートイチローオータ。ハーブオータと呼ばれることもありますが、親しみをこめて、オータサンと呼ばれます。別名ウクレレの神様。(^^)/
この人の演奏はとても穏やかで、人を驚かせるようなすごい奏法をやるわけではありません。すごい奏法という点では、ジェイクシマブクロの演奏の方がインパクトがあります。ジェイクの超絶技巧には口が開きっぱなしになります。それでもやっぱり、ウクレレの神様といえば、オータサンなんです。
オータサンが現れるまで、ウクレレは基本的に、ハワイアンの歌や踊りの伴奏楽器でした。コードで和音を弾いて、それに合わせて歌ったり踊ったりするというスタイルです。ウクレレでメロディを奏でるという発想は希薄でした。
ところが、ウクレレ好きのオータ少年は、伴奏楽器の殻を破って、ウクレレでメロディを弾き始めました。ウクレレ一本で、ハワイアンだけでなく、ジャズでもロックでもクラシックでもボサノバでも、なんでも弾き始めてしまいました。それがとても美しかったんですね。歌や踊りがなくても、ウクレレ一本でどんな音楽世界にも入れることにみんながびっくり。(*´ω`)
オータサン以降、ウクレレという楽器は、伴奏楽器からメインのソロ楽器に一気にバージョンアップされました。
ウクレレがうまいとか、技巧がすごいとか、早弾きができるとかいうレベルの話を超えて、ウクレレという楽器をバージョンアップさせてしまったというところが、ウクレレの神様とまで呼ばれるゆえんでしょう。
オータサンが現れる前と後とでは、形は同じでも、ウクレレは別の楽器になったと言ってもいいかもしれません。
でも、オータサン自身は、淡々としています。「ぼくは神様じゃないよ。でも日本の人は人を神様扱いするのが好きだよね」と言って笑います。
オータサンからしたらそうなんでしょうね。好きなように弾いてきただけですから、特別なことはないのでしょう。そんな気楽で構えない感じだから、誰でもみんなが乗っかれるウクレレの基盤になれたのかもしれませんね。難しすぎたら、特別な才能の人しか乗れませんからね。
こんな穏やかな構えない感じが、ウクレレの神様の魅力です。(^^♪
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