ナイロンまたはフロロカーボンの釣り糸をウクレレの弦にすることができることは有名ですね。
しかし、ウクレレの弦の太さはインチかミリで表記され、釣り糸は号数で表示されています。対応関係がわかりませんね。
今までサバレスの弦を使っていたのを、今後釣り糸に替えてみようという場合、「サバレスの替えだからサバ釣りの糸でよかろう」などと考えてはいけません。サバレスのサバとサバ釣りのサバは生まれも育ちも違うからです。
というわけで、号数とインチやmmとの対応表を親切にも新設しました。↓
釣り糸サイズ | 弦直径 インチ | 弦直径 mm |
8号 | 0.0185 | 0.47 |
10号 | 0.0205 | 0.52 |
12号 | 0.0224 | 0.57 |
14 | 0.0244 | 0.62 |
16 | 0.026 | 0.66 |
18 | 0.0276 | 0.70 |
20 | 0.0291 | 0.74 |
22 | 0.0307 | 0.78 |
24 | 0.0319 | 0.81 |
26 | 0.0331 | 0.84 |
28 | 0.0343 | 0.87 |
30 | 0.0358 | 0.91 |
35 | 0.0386 | 0.98 |
40 | 0.0413 | 1.05 |
50 | 0.0461 | 1.17 |
どうですか、ありそうでなさそうな表でしょう。
釣り糸には、もっと細く1号はもとより0.4号なんてものもありますが、そんな細いものではウクレレの弦になることはできません。上の表では8号から50号までを載せました。まぐろ釣り、カツオ釣り、カジキ釣りなど超大物釣りレベルの糸になります。サバ釣りの糸ではむりなのです。
一例として冒頭の写真にダダリオの弦の包装を写しましたが、ここには各弦の太さの数値が書いてあります。1弦(A線)の太さとして、0.280インチと0.71mmと、インチとmmの両方が書いてあります。これを上の表にあてはめてみると、ほぼ18号の釣り糸に匹敵することがわかります。ダダリオはナイロン弦ですから、18号の太さのナイロン釣り糸を買えば、おおむねオッケーということになるわけです。
基準にしたウクレレ弦がナイロンなら釣り糸もナイロン、フロロカーボン弦なら釣り糸もフロロカーボンで合わせてください。異なる材質の場合は対応関係が異なります。
さあ、「俺はまぐろの釣り師だぜ!」 という釣り師の顔を鏡の前で練習したら釣具店にレッツゴーです。「まぐろ釣りするので、18号の釣り糸を50センチ下さい」などと言ってはいけません。センチなんて小さなことを言っては釣り師でないことがばれてしまいます。最低でも25メートル以上です。50~100メートルが標準です。
声が裏返って「ひゃ、ひゃ、ひゃくメートル」と言ってしまったり、「マグロ用のウクレレ弦」と言ってしまったりしないよう、「マグロを釣るので18号のフロロカーボンの釣り糸を100メートルください」と何度も練習しながら買いに行くとよいでしょう。
それでも「ウクレレ釣りの弦」などと口走ってしまったら、気にしないことです。一生の間にはそんな恥ずかしい瞬間が幾度かは訪れるものです。